tea time のお菓子
Part 1 クッキー・ビスケット編
洋酒や濃厚なクリームを多用したフランス・オーストラリア・ドイツのお菓子はどちらかと言うとコーヒー向きです。紅茶にはあっさりした焼き菓子がよく似合います。レシピはガス・オーブンを使用していますので、電気オーブンの場合は温度を10℃くらい高く設定するか、焼き上げ時間を長めにして下さい。
本来はクッキーはアメリカの言い方で、イギリスではビスケットですが、日本ではビスケットは工場のオートメーション生産品、クッキーは手作りの印象があるので、クッキーと読んでいます。また、同じような組合せでもアメリカとイギリスでは口当たりが異なります。例えばチョコチップクッキーではアメリカではモイスト(しっとりした感じ)のレシピが多いのに対し、イギリスのレシピはクリスピー(さくさく、パリパリ)したレシピのものが多い様です。できあがりサイズは欧米の本では直径5〜7cmのものが多いのですが、日本人のおちょぼ口には直径3.5〜5cmのものが食べやすいようなきがします。
Part 1 クッキー・ビスケット編(2000.5.12現在 14種)
Part 2 ケーキ・焼き菓子編(2000.5.12現在 7種)
Part 3 ジャム・冷菓その他(2000.8.21現在 6種)

1.ショートブレッド(北野佐久子さんのレシピによる、さくさくしたパイに近い仕上がり、スコットランドのお菓子)
材料: 無塩バター100g、グラニュー糖50g、薄力粉150g、上新粉25g、塩一つまみ
オーブン温度: 150℃
1)ボールに柔らかくしたバターと砂糖を入れ泡立て器でマヨネーズ状にすり混ぜる。
2)薄力粉と上新粉を合わせてふるい塩とともに、1)に加えゴムベラで良く混ぜる。
3)2)を一かたまりにまとめ、ラップに包んで冷蔵庫で30分寝かす。
4)3)を四角い型に平らに伸ばして詰め、フォークで空気抜きの穴をポツポツとあける。
5)150℃のオーブンで45分程色づかないように焼く。食べやすい大きさに切り分け、網にとって冷ます。
2.フラップジャック(オリジナルレシピ、パリパリしておこしのようなスコットランドのお菓子)

材料: 無塩バター100g、きび糖50g、ダークモラセスシロップ大さじ1、オートミール150g、薄力粉25g、塩少々
オーブン温度: 160℃
1)ボールに柔らかくしたバター、砂糖、モラセスを入れマヨネーズ状に泡立て器ですり混ぜる。
2)ふるった薄力粉とオートミール、塩を1)に加え、ゴムベラで切り混ぜる。
3)2)を四角い型に水で濡らしたスプーンの背で押さえて詰め、160℃のオーブンで30分焼く。
4)熱いうちに型に入れたままナイフで食べやすい大きさに切り分け、そのまま冷ます。[冷めると切り分けられなくなり、冷める前に型から出すと崩れやすい。沢山できるクラム(切りくず)は香ばしいのでアイスクリームなどにかけたり、クッキー種に混ぜ込んでも美味しい。]
本来のレシピはモラセスでなく、ゴールデンシロップですが、ダークモラセスで作るとより香ばしい味になり、男性にも好かれます。食物繊維がたっぷりなので健康的なだけでなく、年齢性別を問わず好まれる味です。
3.ウェルシュケーキ(スパイスが香ばしいウェールズのお菓子、ジェーン・ベスト・クックさんのレシピによる)
材料: 薄力粉225g、ベーキングパウダー小さじ1、てんさい糖100g、無塩バター100g、カランツ(普通の干しぶどう、ドライブルーベリー、ドライクランベリーでも美味しい)100g、ミックスドスパイス小さじ1、卵M1個[ミックスドスパイスは(シナモン2:クローブ1:ナツメグ2)の割合で混ぜたもの。挽きたてなら最高。
1)ボールに薄力粉とベーキングパウダー、ミックスドスパイス、砂糖をふるい入れ、冷たいバターをスケッパーで切り混ぜそぼろ状にする。
2)1)にときほぐした卵とカランツを加え、ゴムベラで切り混ぜラップに包んで1時間冷蔵庫で寝かす。
3)3mm厚さにのして菊形に抜き、ホットプレート、石焼きグリドル、テフロン加工のフライパンで、焦がさないように弱火で焼く。網にとって冷ます。冷めると少し固くなる。
4.ジンジャービスケット(日本にはないパリパリ感がおいしい。)

材料: A[薄力粉240g、ベーキング・パウダー小さじ2、ベーキングソーダ(重曹)小さじ1、ジンジャー・パウダー小さじ1と1/2、塩1つまみ]、無塩バター100g、グラニュー糖200g、卵(L)1個、ゴールデン・シロップ小さじ1、
コーティング: グラニュー糖大さじ1〜2
オーブン温度: 190℃
1)Aの粉類をあわせてよくふるっておく。
2)ボールにバターと砂糖を入れ、電動ミキサーか泡だて器でなめらかになるまでよく混ぜる。卵とシロップを加えてさらに混ぜ、ふわふわで軽くなるまでよく混ぜ合わせる。
3)2)に1)の半料を少しずつ加える。残りは大きいスプーンかゴムべらでさっくり混ぜ合わせる。
4)3)のドウを直径2cmの球状にまるめて、天板に5cmおきに並べる。コップの底に油を塗り、グラニュー糖をつけて、ドウを6mm厚さの円形に押し伸ばす。
5)190℃のオーブンで8〜10分焼く。オーブンから天板を出して、30秒ほど置き、スパチュラでとって、ラックにのせて充分冷ます。
ゴールデン・シロップが手に入らなければモラセス、はちみつ、メープル・シロップなどで代用する。
5.ジンジャー・スナップス(見た目はジンジャー・ビスケットに似ている。パリパリ感も同じ。味はスパイスがより香り高い。)
材料: A[薄力粉270g、ジンジャー・パウダー小さじ2、シナモン・パウダー小さじ1と1/2、ベーキング・パウダー小さじ1と1/2、ベーキング・ソーダ(重曹)小さじ1、クローブ・パウダー小さじ1/4、塩1/8]、無塩バター100g、グラニュー糖200g、卵(L)1個、ダークモラセス80cc、バニラ・エキストラクト(またはバニラ・エッセンス)小さじ1.5
オーブン温度: 200℃
1)Aの粉類をあわせてよくふるっておく。
2)ボールにバターと砂糖を入れ、電動ミキサーか泡だて器でなめらかになるまでよく混ぜる。卵、モラセス、バニラを加えてさらに混ぜ、ふわふわで軽くなるまでよく混ぜ合わせる。
3)2)に1)の半料を少しずつ加える。残りは大きいスプーンかゴムべらでさっくり混ぜ合わせる。
4)3)のドウを直径2cmの球状にまるめて、天板に5cmおきに並べる。コップの底を冷水でぬらし、ドウを6mm厚さの円形に押し伸ばす。
5)200℃のオーブンで7〜9分焼く。オーブンから天板を出して、1〜2分置き、スパチュラでとって、ラックにのせて充分冷ます。
ダークモラセスが手に入らなければライト・モラセス、ゴールデンシロップ、はちみつ、メープル・シロップなどで代用する。
6.メルティング・モーメンツ(みかけは地味だが、パリッと割れて口の中で溶けていく食感が良い。)
材料: A[薄力粉200g、コーン・スターチ(または片栗粉)200g、ベーキング・パウダー小さじ3/4]、無塩バター200g、粉糖300g、アーモンドエキストラクト(またはアーモンド・エッセンス)小さじ1/4、卵黄(L)1個分、
コーティング: オートミール80cc(無くても良い)
オーブン温度: 180℃
1)Aの粉類をあわせてよくふるっておく。
2)ボールにバターと砂糖を入れ、電動ミキサーか泡だて器でなめらかになるまでよく混ぜる。卵黄、アーモンド・エキストラクトを加えてさらに混ぜ、ふわふわで軽くなるまでよく混ぜ合わせる。
3)2)に1)の半料を少しずつ加える。残りは大きいスプーンかゴムべらでさっくり混ぜ合わせる。
4)3)のドウを直径2cmの球状にまるめて、皿にのせたコーティング用オートミールの上を転がし、天板に5cmおきに並べる。手のひらでドウを4cm大に押し伸ばす。
5)180℃のオーブンで13〜16分焼く。オーブンから天板を出して、3〜4分置き、スパチュラでとって、ラックにのせて充分冷ます。
7.ブランデー・スナップス(薄くてパリパリ感が癖になるが、味はややくどい。)

材料: A[有塩バター100g、砂糖100g、モラセス80cc、ジンジャー・パウダー小さじ1/4、シナモン・パウダー小さじ1/2、レモンの皮のすりおろし小さじ1/2]、薄力粉120g、ブランデー小さじ2
オーブン温度: 160℃
1)小鍋にAをいれ、弱火にかけてとかす。
2)1)を火から下ろしてふるった小麦粉、ブランデーを加えてよく混ぜ合わせる。
3)2)の荒熱を取り、冷蔵庫で20〜30分休ませる。
4)天板にオーブン用クッキング・シートを敷き、2)のドウをデミタススプーンでごく少量すくい、円く伸ばしながら充分間隔をあけて(焼くうちに大きく広がるので間隔が狭いとくっついてしまう)、並べる。
5)160℃のオーブンで12分ほど焼く。オーブンから天板を出して、1〜2分置き、スパチュラでとって、ラックにのせて充分冷ます。
8.ダブルチョコ・ウォルナッツ・クッキー(オリジナルレシピ)

材料: A[薄力粉160g、ベーキング・パウダー小さじ1/2、塩少々]、無塩バター70g、チョコレートスプレッド(くるみ風味、へーゼルナッツ風味)50g、きび糖100g、卵(M)1個、チョコチップ(小粒)100g、ナッツ(くるみ、アーモンドなど)100g
オーブン温度: 180℃
1)Aの粉類をあわせてよくふるっておく。くるみは荒く刻んでおく。
2)ボールにバター、チョコレートスプレッドと砂糖を入れ、電動ミキサーか泡だて器でなめらかになるまでよく混ぜる。卵を加えてさらに混ぜ、ふわふわで軽くなるまでよく混ぜ合わせる。
3)2)に1)の半料を少しずつ加える。残りは大きいスプーンかゴムべらでさっくり混ぜ合わせる。チョコチップとくるみを加える。
4)3)のドウを冷蔵庫で1時間以上休ませる。
5)4)のドウを直径2cmの球状にまるめて、天板に5cmおきに並べ手のひらで軽く押す。
6)180℃のオーブンで15分焼く。ラックにのせて充分冷ます。
ナッツペースト入りチョコレートスプレッドはドイツ製やイタリア製の物が輸入食料品店のジャムコーナーなどで売られている。チョコッチプは省略しても良い。
9.トリプル・ピーナツ・クッキー(オリジナルレシピ)

材料: A[薄力粉160g、ベーキング・パウダー小さじ1/2、塩少々]、無塩バター50g、ピーナツバター70g、きび糖100g、卵(M)1個、ピーナツチップ(小粒)100g、クラッシュドピーナツ100g
オーブン温度: 180℃
1)Aの粉類をあわせてよくふるっておく。
2)ボールにバター、ピーナツバターと砂糖を入れ、電動ミキサーか泡だて器でなめらかになるまでよく混ぜる。卵を加えてさらに混ぜ、ふわふわで軽くなるまでよく混ぜ合わせる。
3)2)に1)の半料を少しずつ加える。残りは大きいスプーンかゴムべらでさっくり混ぜ合わせる。ピーナツチップとピーナツを加える。
4)3)のドウを冷蔵庫で1時間以上休ませる。
5)4)のドウを直径2cmの球状にまるめて、押し天板に5cmおきに並べ、手のひらで軽く押す。
6)180℃のオーブンで15分焼く。ラックにのせて充分冷ます。
10.アプリコット・クッキー(オリジナルレシピ)

材料: A[薄力粉160g、ベーキング・パウダー小さじ1/2、塩少々]、無塩バター110g、グラニュー100g、卵(M)1個、B[ドライアプリコット適宜、アプリコット・ブランデー(または杏露酒)適宜]
オーブン温度: 180℃
1)Bのアプリコットを刻んでガラス瓶に入れ、アプリコット・ブランデーを注いで、1週間ほどなじませる。
2)Aの粉類をあわせてよくふるっておく。
3)ボールにバターと砂糖を入れ、電動ミキサーか泡だて器でなめらかになるまでよく混ぜる。卵を加えてさらに混ぜ、ふわふわで軽くなるまでよく混ぜ合わせる。
4)3)に2)の半料を少しずつ加える。残りは大きいスプーンかゴムべらでさっくり混ぜ合わせる。1)のアプリコットを好みの量加える。
5)4)のドウを冷蔵庫で1時間以上休ませる。
6)5)のドウを直径2cmの球状にまるめて、天板に5cmおきに並べ、手のひらで軽く押す。
7)180℃のオーブンで15分焼く。ラックにのせて充分冷ます。
11.バナナ・カラント・クッキー(オリジナルレシピ)

材料: A[薄力粉160g、ベーキング・パウダー小さじ1/2、塩少々]、無塩バター110g、グラニュー100g、卵(M)1個、バナナチップ50g、カラント(またはレーズン、ドライブルーベリー)50g、ブランデー(ラム酒、キルシュなど)適宜
オーブン温度: 180℃
1)Aの粉類をあわせてよくふるっておく。
2)バナナチップをミル、ブレンダーなどで細かく挽く。カラントを小鉢に入れ、ブランデーなどをふりかけて1時間ほどおいてしとらせておく。
3)ボールにバターと砂糖を入れ、電動ミキサーか泡だて器でなめらかになるまでよく混ぜる。卵を加えてさらに混ぜ、ふわふわで軽くなるまでよく混ぜ合わせる。
4)3)に2)の半料を少しずつ加える。残りは大きいスプーンかゴムべらでさっくり混ぜ合わせる。2)のバナナチップとカラントを加える。
5)4)のドウを冷蔵庫で1時間以上休ませる。
6)5)のドウを直径2cmの球状にまるめて、天板に5cmおきに並べ、手のひらで軽く押す。
7)180℃のオーブンで15分焼く。ラックにのせて充分冷ます。
12.くるみクッキー(オリジナルレシピ)
材料: A[薄力粉160g、ベーキング・パウダー小さじ1/2、塩少々]、無塩バター50g、くるみバター70g、きび糖100g、卵(M)1個、刻んだくるみ100g
オーブン温度: 180℃
1)Aの粉類をあわせてよくふるっておく。
2)ボールにバター、くるみバターと砂糖を入れ、電動ミキサーか泡だて器でなめらかになるまでよく混ぜる。卵を加えてさらに混ぜ、ふわふわで軽くなるまでよく混ぜ合わせる。
3)2(に1)の半料を少しずつ加える。残りは大きいスプーンかゴムべらでさっくり混ぜ合わせる。くるみを加える。
4)3)のドウを冷蔵庫で1時間以上休ませる。
5)4)のドウを直径2cmの球状にまるめて、押し天板に5cmおきに並べ、手のひらで軽く押す。
6)180℃のオーブンで15分焼く。ラックにのせて充分冷ます。
13.ジンジャークリスプ(オリジナルレシピ)
材料: A[薄力粉500g、ベーキング・パウダー小さじ1、重曹小さじ2、ジンジャーパウダー小さじ5、塩小さじ1]、無塩バター175g、きび糖125g、中ざら175g、クリスタルジンジャー20g、レモンオイル少々、水80cc、シロップ[砂糖100g、水125cc]
オーブン温度: 190℃
1)Aの粉類をあわせてよくふるっておく。
2)ボールにバター、きび糖、中ざら、刻んだクリスタルジンジャー、レモンオイルを入れ、泡だて器でなめらかになるまでよく混ぜる。
3)2)に1)を加える。水80ccを少しずつ加えて混ぜ、全体をまとめる。
4)打ち粉をしたのし台に移し、めんぼうで厚さ4mmにのし、適当な型で抜く。
5)小鍋に砂糖と水を入れて煮たて、シロップを作り、4)に刷毛でぬる。
6)190℃のオーブンで20分焼く。ラックにのせて充分冷ます。
14.ココアクリスプ(オリジナルレシピ)
材料: A[薄力粉420g、ココア80g、ベーキング・パウダー小さじ1、重曹小さじ2、塩小さじ1]、無塩バター175g、きび糖125g、中ざら175g、バニラエッセンス少々、水80cc、シロップ[砂糖100g、水125cc]
オーブン温度: 190℃
1)Aの粉類をあわせてよくふるっておく。
2)ボールにバター、きび糖、中ざら、バニラエッセンスを入れ、泡だて器でなめらかになるまでよく混ぜる。
3)2)に1)を加える。水80ccを少しずつ加えて混ぜ、全体をまとめる。
4)打ち粉をしたのし台に移し、めんぼうで厚さ4mmにのし、適当な型で抜く。
5)小鍋に砂糖と水を入れて煮たて、シロップを作り、4)に刷毛でぬる。
6)190℃のオーブンで20分焼く。ラックにのせて充分冷ます。
参考文献:
「イギリスのお菓子T、U」北野佐久子著、ソニーマガジンズ、1989,1995。
「永遠の焼き菓子」暮らしの設計No.228、中央公論社、1997。
「お菓子の国から」春山みどり、日本ヴォーグ社、1991。
「クッキーブック」吉田菊次郎、暮らしの設計166、中央公論社、1989。
「ジャムと砂糖煮」婦人の友編集部編、婦人の友社、1980。
NHKきょうの料理シリーズ 高城順子の果実酒・ジャム・ピクルス、NHK出版、1997。
"The International Cookie Cookbook" Nancy Baggett, Stewart, Tabori & Chang, New York, 1988.
"Having tea: recipes & table setting by Tricia Foley" Catherine Calvet, Clarkson N. Potter, Inc, New York, 1986.
その他大原照子さんのご著書も参考にしました。