紅茶に関するFAQ集

(2000.7.20更新)

Q1:大事にとっておいた「お気に入りの紅茶」がおいしくなくなってしまいました。保管が悪かったのでしょうか?

A1:紅茶を劣化させる主な原因は以下の4つです。
1)酸素(密封していなかった。)
2)湿気(密封していなかった。)
3)光(ガラスなど透明な密閉瓶に入れていた。)
4)他の食品の臭い(開封後冷蔵庫に保管してしまった。)
 そこでテイスティーでは密閉できるアルミ・ラミネート素材のチャック付スタンドパックを使用しています。
1)チャックを閉めて常温で保管してください。
2)但し,どんなに保管が良くても開封後は3ヶ月以内にお召しあがりください。
3)開封前も開封後も冷凍庫での保管は避けてください。パック中の空気に含まれる水分が細かい氷粒になり、茶葉をそこないます。

Q2:紅茶が劣化しているかどうかはどうして見分けるのですか?

A2:保管が良くて古くなってくると、香りや味がマイルドになり、ぼけた感じの味になります。保管が悪くて古くなってくると酸化し甘酸っぱいプラムのような香りがしてきます。茶葉も赤茶けた色に変色しています。

Q3:どうして無農薬有機栽培紅茶を扱っていないのですか?残留農薬が心配なのですが…。

A3:同じグレードの紅茶どうしで比べると価格が割り高ですし、有機栽培紅茶を私はおいしいと思わないからです。同じ茶畑でも有機栽培に転換すると以前とまったく違う味の紅茶になってしまいます。それに普通の紅茶でも、日本茶に比べるともともと低農薬低肥料です。茶園を訪ねると有名茶園でも除草剤を使わないからか茶畑に雑草がぼうぼうと生えています。ウィルスなど病気予防の殺菌剤の使用も少ないようです。それに現段階では認証団体の無農薬への転換期間がまちまちで信頼できません。
 2000年夏よりキャッスルトンの茶園元詰めの缶入り紅茶を販売していますが、これは無農薬紅茶です。この茶園はインドで初めてISO9002を取得した環境にやさしい工場で生産されています。

Q4:ティーポットの選び方を教えて下さい。

A4:まず、何カップ分の紅茶を入れたいのかでポットの容量が決まります。紅茶のカップの容量は約150ccで、茶葉が吸ってしまう分がありますから、1〜2人で飲むのでしたら、350〜400ccのポットを選びます。高級ブランドの900〜1,000ccのポットは5〜6カップ用です。大きいポットで少量の紅茶を入れると蒸らしている間に湯温が下がって薫り高い紅茶が抽出されません。
 それから、ポットの形もなるべく表面積の小さい形を選びます。細長いポットより球形のポットの方がおいしい紅茶を入れられるのは湯温が下がりにくいからです。あと、同じ理由で注ぎ口が大きく開いている物はおすすめできません。
 フレーバーティーを飲まれる方はポットについた匂いを消すために漂白剤を使ってもかまわない材質や絵柄のものを選びます。できれば、ポットをフレーバーティー専用と着香していない紅茶と分けて使ってください。ティールームでもポットを使い分けしていないために、アールグレイ風味やアップルティー風味のダージリンがでてきたりして、驚くことがあります。簡単に水ですすいだり、食器用洗剤で軽く洗った程度では香料の匂いはとれません。
 テイスティング・ポットを一人用のティーポットとして売られている場合もありますが、テイスティングポットは同一条件で複数の紅茶を同時に審査するための道具で、おいしい紅茶をいれる道具ではありません。

Q5:ジャンピングがよくおきるよう球形のポットでいれているのですが、フレーバーティー以外は香りが薄くて、おいしいと思えません。なぜですか?

A5:ジャンピングは紅茶を抽出する過程で起きる現象です。ジャンピングがおいしい紅茶を入れるための絶対条件としてそれだけにこだわる方も多いのですが、こだわりすぎると湯温の管理がなおざりにされがちです。フレーバーティーの香料はドライリーフでも香っているように、温度管理が充分できていなくても香りは簡単にひきだせます。ほとんどの紅茶本来の香りは熱湯で引き出されるものですから、温度管理が不充分で湯温が下がってしまっていることが考えられます。なお、高温が保てるからと言って、鍋に紅茶をいれて、ぐらぐら煮たてると香りは揮発性のものですから、カップに注ぐ前にぬけてしまいます。
 もう一つ、香料が強いものを飲み続けていると、その刺激に慣れてしまいます。紅茶本来の香りは香料に比べるとずっと繊細ですから薄く感じられてしまう恐れがあります。また、紅茶味のお菓子などに使われている香料は紅茶から抽出されたものではなく、紅茶の香りをイメージして合成されたものがよく使われていますから、本物の紅茶の香りとは全く別物と考えるべきでしょう。

Q6:ポットの選び方ですが、昔からある細長い形のポットではジャンピングが起こりにくいと聞きましたが、そんなに球形の方が良いのでしょうか?

A6:ポットの選び方で球形に近い形の方が細長いものよりもおいしい紅茶が入れられる最大の理由は温度管理にあると思います。球形の方が円柱形より表面積が小さいですよね。それで抽出している間に湯温が下がりにくいからです。もし、ジャンピングだけに答えを求めるとしたら、コーヒーポット用の底が丸くて細長い形のポットでもジャンピングはおきるはずですが、実際には球形のポットに比べて味の薄い紅茶になりがちです。

Q7:茶葉のきっちりした計り方は無いのでしょうか?ティースプーン1杯と言っても計り方で1gくらいは変わってくると思うのですが…。

A7:時々ティーメジャーの選び方とか尋ねられたりもするのですが、私はいつも同じスプーンを使えば何でもよいと思っています。私自身は0.1g単位で計れるデジタル秤を使っています。テイスティーの製品の裏ラベルには標準使用量と標準蒸らし時間が記載されていますが、一つ一つの紅茶を1g単位で量を変えたり、デジタルタイマーで1分単位で時間を変えて、一番おいしい組合せを決めているからです。
 でも、自宅でお茶を楽しむ場合はOP(ダージリンなどの大きい葉)はスプーン山盛りで、BOP(細かい葉)は自然な山盛りで計リ一度飲んで味を見て、次回から増減して自分が一番おいしいと思える量を決めていけば良いのです。もし、コーヒー用の小さいスプーン、調理用の計量スプーン、カレースプーンしかなくても、この方法で臨機応変に計れば充分でしょう。どちらかと言えば大き目のスプーンの方が誤差が無くすくいやすいです。ご参考までに色々なスプーンでOPとBOPタイプの紅茶をどれくらいの量すくえるのか、計ってみましたので下記のURLでご覧ください。
http://tastea.com/ichie/spoon1.html

Q8:ブレンドとはいろんな種類をまぜるわけですよね。茶園が違うものをまぜるのですか。それとも、茶葉の大きさが違うものを交ぜるのですか?私はブレンドとは、例えばダージリンだったら、90%はいって残りの10%はセイロンなどといろんな味が混ざっているものだと思っていたのですが、テイスティーの製品でディンブラ100%のブレンドという風に書いてあったので疑問に思いました。

A8:ブレンドは個性が強すぎる紅茶の味を整えておいしくするためと一般に思われていますが、それは誤解で、最大の理由は量が沢山できるということだと思います。例えばダージリンのファーストフラッシュは各茶園1日に100kg程度しか生産できません。しかも同じ茶園でも毎日味が異なります。大手メーカーで毎年同じ味の紅茶を何トンも作ろうと思ったら、ブレンド向きのお茶を必要量集めておいてからブレンドするしかないのです。シーズンが異なっても同じ茶園、同じ産地の紅茶が喧嘩しにくいので基本となり、葉の大きさが揃っていないと均一に混ざらないので刻んでそろえたりします。基本的には個性が違いすぎるダージリンとアッサムとか、ダージリンとセイロンの紅茶を混ぜたりしません。
 ブレンドの難しさはおいしい紅茶同士を混ぜると個性が喧嘩して不味い紅茶になってしまうことです。同じ産地どうしでも元の紅茶の欠点を隠すことはできても長所を引き出すことは難問題です。そこで、個性の弱いマイルドな紅茶どうしをブレンドしたものが多くなります。サンプルを何十種類も持っていて、微妙に組合せを替えてテストしていかなければ、良いブレンドは作れません。複雑なブレンドをしていた”チップス先生の紅茶”は本当においしかったのかと疑問に思っています。
 ティーバッグですと、大手メーカーでは同じ味のものを数十トン単位で作る必要がありますので、ケニア、インドネシア、スリランカのローグロウンティーなど個性が似ているものをブレンドしているようです。テイスティーのセイロンポットバッグは高価なディンブラを100%使い、現地生産されたものを直輸入していますので価格も良心的です。

Q9:テイスティーのホームページで使われているFTGFOP-1などの後に付いている(OR)、(S)、(CH)、これって何なんですか?

A1.結論から言いますと、日本で売られている紅茶の本の内容に反して現在のダージリンでは純粋な中国種の木ばかりではなく、むしろ中国種とアッサム種のハイブリッドの茶樹が多いので(CH)は中国種系の茶葉のみ使用していることを強調しています。
 アッサムではCTCが8割を占めているのでオーソドックス製法を示すために(OR)と表示し、(S)はスーチョン(Souchong)(SM)は茶葉がやや小ぶりであることを表しています。(CL)は挿し木苗で育てた木のことです。
 インドの紅茶のグレードは各茶園で勝手につけています。( )表示の部分は茶園の注釈と考えてくだされば結構です。このようなことは本には書かれていません。
 紅茶オタクっぽい方ほど”SFTGFOP-1だけあって素晴らしい紅茶ですねぇ。”とか、言われるんですけど、茶園から直接サンプルをもらうと”OP”とか”BOP"と日付が記されている程度です。これをオークションに出すときに営業用に修飾語を茶園で勝手につけているので、修飾語が品質を的確に表しているわけではありません。だったら、チェストの表示そのままを書き写している私もいい加減かもしれませんね。
 でも、( )表示の部分は補足説明に当たるので、良い着眼点かもしれません。